同系メス4匹との激しいペアリングの結果,左前脚の符節や口髭の一部が途中から欠損してしまっていますし,触角にも修正があります.2022兄弟オスはこのページに掲載の他にも何匹か存在していましたが標本として残せなかったものもいます.その中でもこの個体の顎の丸いカーブが,やや左右非対称気味ながらも,最もよく出ていました.
8年ほど継続して累代している中之島産メイン系列です。2022孵化の兄弟メスで残っていたものが4匹しかおらず、系統切れる恐れがありましたが、なんとか2024年6−7月頃からペアリングも成功して(3匹が産卵してくれて70程度幼虫回収できました)細々ですが血は繋がっています。この系統は内歯も綺麗に出ているようです.標本作成時,右触角破損させ修理しました.
68mmとそれなりの体長でしたが,頭部腹部の幅のバランスも悪くなくまとまっていますし,上翅の発色も素晴らしい.顎も綺麗にカーブが出ていると感じます.肝心の展足がどうも今ひとつの出来上がりで胸と腹の繋ぎが曲がっていますし,後脚が左右対称になってません.もう少し繊細な作業を心がけたいとおもいます.
サイズは小振りですがいい顎の形をしていますし,頭幅と腹幅のバランスも比較的とれています.内歯も非常に美しく出ています.どの個体もトルエンを使用してほぼ3週間ほどの脂抜きを行っていますが,綺麗に仕上がりました.あとはもう少し展足のバランスを上げてゆきたいと思います.右触角の開きが不十分なまま固まってしまいました.