和野産の天然個体を入手し,そこからの第一世代です.兄弟の中でこの個体のみ顎のカーブが綺麗に強く出ていました.身体の幅もあり迫力のある全体像です.少し昔の標本ですが,今回一度軟化後再展足し脂抜き処理もしました.アマミノコはトカラノコと比較してですが,符節や触覚がしっかりしていて作業もラクです.
人工的菌糸飼育ではない(天然だから当たり前ですが)細身のボディと,強く湾曲の出た顎の組み合わせが素晴らしい固体です. ただ展足時に足のバランスが変に取りにくい?と感じていて,他の標本と比較するにどうも中脚・後脚の脛節・付節が長い.ビークワ掲載の個体群中で探してみても(体長比)このような長脚をもつ例はあまりなさそう.